創: CREATION 陶彫:電子書籍 1,000円(税込)
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「何だ、これは!?」の連続だ!

 

 殊更に、生きていることに感謝して「いや~素晴らしい!」と感嘆することにためらいなくして、更には冗長な表現をせず、ストレートに物の本質を表しきるその爽快さに感服せざるを得ないのである。これはまさに、人工と自然とがベストマッチしており、さながら“時代の風雲児”の如き造形の数々に驚くより他にない。

 

 何かがこの作品集に収録されている作品群の中からあふれている。だが、何かではあるが、何物でもないその清々しい情景に、幾何学的な作品と自然物とが溶け合っていて、心地いいことこの上ない。本作を、美とか哲学とかいった言葉で表現するのはむしろ簡単かも知れない。しかしそうではなくて、もっと感性や感覚に肉薄したような、五感で感じ取れるような“尖がり”や“丸み”こそが、澤井氏の作品を作品たらしめているのではなかろうか。

 

 イメージで表現するならば、風とか水とかいった、普段はその存在すら意識していないような「自然物」を無意識的に感じさせるための造形物が、自然の中にドシッと、あるいはポツンと設置されているということに対して、これを見るものの不安感、安堵感、緊張感、高揚感などの感情が湧き起こってくるということであって、さながらポエムを読んでいるかのような錯覚を覚えるのである。

 

 きっと澤井氏はポエジー(詩的感覚)によって作品制作をされているのではないだろうか。素直に申せば、私は澤井氏の書いた詩が読んでみたいほどである!おそらくきっとそこには数々の「何だ、これは!?」が、その創作された造形作品のように散りばめられているのだろうと想像されるのであるから。

 

 

文/菊地 道夫

Q & A


澤井佳子(さわい よしこ)

 

日本陶彫会会員

国際公募アート未来会員

1988年 第35回日本陶彫会初出品 以後毎回出品

2000年 第4回国際公募アート未来展初出品 以後毎回出品

2000年 第5回国際公募アート未来展 新人賞

2002年 第7回国際公募アート未来展 奨励賞

2005年 第10回国際公募アート未来展 蓼科高原美術館矢崎虎夫記念館賞

2007年 第12回国際公募アート未来展 東京都議会議長賞

2010年 第15回国際公募アート未来展 アート未来大賞

2016年 第21回国際公募アート未来展 審査員特別賞

2009年 理事となる

2012年 審査員(彫刻)となる

 

永久収蔵

*ハワイ大学 「 深い森」( タペストリーとして)

*金谷美術館( 千葉県)「 世界家族」

*福井陶芸館「 深い森」「 愛犬チャチャー期待」

*登録有形文化財「嶋臺」ギャラリー 「風の壺」(京都市)

*静岡県立磐田南高等学校「吟唱」(静岡県)

 

2000年 

エイズチャリテイー美術展 STOP AID S芸術功労賞

ローテンブルグ国際芸術博覧会 ライナー ・ホルスト・ロイポルト芸術功労賞

2001年 

エイズチャリテイー美術展 佃堅輔芸術選賞

日蘭芸術交流祭展 パトリック ・オベー ル賞

2002年 

エイズチャリテイー美術展 OSAKA 優秀芸術大賞

日墨芸術交流祭展 メキシコ芸術功労賞

2003年 

エイズチャリテイー美術展 ハー トアー トコミュニケー ション

名誉理事長賞 ・司雅泉芸術選賞

日豪芸術交流祭展 パース市長賞 · CRAFTWEST 館長賞 Rio Tinto Limited 賞

2004年 

エイズチャリテイー 美術展 藤波晃芸術選賞

2005年 

日澳芸術交流祭展 ウイーン国際芸術栄華賞 ・カラヤンセンター 館長賞

2006年 

ブルガリア国際芸術博覧会 国立美術アカデミ ー 賞

2007年 

モスクワ国際芸術博覧会 モスクワ文化遺産至宝賞

2008年 

日西芸術交流祭 カタルーニャ州政府賞・カサ・アジア協会賞

バルセロナ海洋博物館賞

2009年 

エイズチャリテイー美術展 守美雄芸術大賞

日・ギリシャ修好 110周年記念展 日・希国際芸術特別賞

2010年 

エイズチャリテイー美術展 持田総章芸術大賞

 

2011年 

日・ハンガリー芸術交流祭展 特別審査員賞

2012年 

セルビア応用美術館「ひかり」展 日本セルビア審査員最優秀賞

エイズチャリテイー美術展 マイケル ・スタンレー特別選賞

 

2013年 

Life is Art 展 in 神戸 神戸市長賞

日本・クロアチア国際芸術交流祭 ~ クロアチアEU加盟記念展 ~

日本・クロアチア最優秀芸術大賞

2014年

ベルリン国際美術祭 ~うたかた~ ベルリン名誉作家認定特別賞

2015年

第18回エイズチャリティー 美術展 最優秀賞

Heart Art In TOKYO 2015 精鋭作家展 金賞

日本・トルコ修好125周年記念展 - 暁 AKATSUKI - 日本・トルコ友好芸術大賞

JAPAN ART IN MANHATTAN NYC グランプリ

2016年

Heart Art in LISBON 2016 国際文化芸術大賞

2017年

Heart Art in TOKYO 2017 持田総章芸術選奨

プロフィールについて


―生年月日を教えてください。

 

澤井:作品の制作に関しては、作者の生年月日などは不要だと思いますので、不詳にしています。すみませんネ。

 

―幼少期はどんな子供でしたか。

 

澤井:とても活発な子供でした。

 

―ご家族との思い出の中で、印象深いものを教えてください。

 

澤井:兄弟姉妹が多かったので、家族みんなで賑やかに遠足や映画館などに出掛けたこと(テレビなど無い時代でした)や、自由な雰囲気の家庭であったので、色々な問題について年齢に関係なく、家族みんなで喧々諤々の議論をしていたことなどです。

 

―学生時代の得意な科目、苦手な科目を教えてください。

 

澤井:例えば高校時代で得意なものは国語、数学、英語などで、不得意なものは物理でした。ちなみに大学時代は法学部でした。

 

―これまでどんな活動をされてきたのか教えてください。

 

澤井:日本陶彫会やアート未来の会員として毎年出品しています。

作品について


―今回出版されました電子書籍の概要を教えてください。

 

澤井:陶彫をやり始めてしばらくたった頃から、プロの写真家に作品の撮影を依頼するようになり、その数がかなり多くなったことや、作品そのものが徐々に散逸しはじめたことなどから、作品集としてまとめようという気持ちになったのです。

 

―なぜこのタイトルを付けたのでしょうか。

 

澤井:自分が創作したものであることを強調したいためにCreationとしました。

 

―この本の中の作品からは、確乎たる強い意思を感じます。このような作品を創るきっかけを教えてください。

 

澤井:その時その時に、自分の創りたいものだけを作るということです。私の先生から「世界に一つしかないものを作れ」と云われたことがきっかけです。

 

―これまで手掛けてきた作品へのこだわり、ポリシー(方針)を教えてください。

 

澤井:常に創りたいものだけを作るので、初めて手掛けるものも多く、作品の完成度が高くない部分もあるかも知れません、が、その点にあまりこだわってはおりません。

 

―次回作のご予定があれば教えてください。

 

澤井:作品集に関しては、現在までに制作したものがある程度たまれば、出来れば作品集第2巻を出したいと思っています。また作品に関しては、現在、2つの展覧会に向けて、出品する作品を制作中です。

20代、30代にフォーカスした人生論


―人生のターニングポイントを教えてください。

 

澤井:自分のしたいことを見付けた時がターニングポイントだと思います。

 

―若者がターニングポイントを見逃さないようにするためのアドヴァイスをお願いします。

 

澤井:若い時に出来る限り、いろいろなことを試みるチャンスを逃さないこと。そして自分がしたいものが分かれば集中して進むことです。さらに例えば「陶彫」なら彫刻・工芸・絵画など、周辺のことにも目を配り、頭の中を柔らかく保つ努力をすることです。

 

―人生の教訓を教えてください。

 

澤井:「千里の道も一歩から」です。

 

―若者に教えておきたいこと、大切なことを教えてください。

 

澤井:「自分」の人生を生きる(つくる)こと、人におもねないこと、友人を大切にすること、人より得しようと思わないこと、などでしょうか。

 

―人生で最も影響を受けた人物や尊敬している人物を教えてください。

 

澤井:その時々に会った素晴らしい方々を尊敬し、影響を受けてきたと思います。したがってこの人、この人物と限定は出来ません。

 

―人生で最も影響を受けた作品(本など)を教えてください。

 

澤井:作品では、イサムノグチの作品の中で良いと思った作品。本では、中沢啓治の「はだしのゲン」です。全ての日本人は読むべきだと思います。特に政治家には読んでいただきたい。

最後に人生の先輩として大志を抱く方へ、メッセージをお願いします。


澤井:たとえ挫折があったとしても、決して希望を捨てないこと。「人間万事塞翁が馬」とはよく云ったものだと思います。